「NHKプロフェッショナル仕事の流儀」で、落語家の春風亭一之輔さんの追跡番組を見ました。」

昨日は京都に出張に来ていて深夜テレビを付けると39歳、子供3人。稀代の落語家、真打21人抜き等々全く知らなかった落語の世界、春風亭一之輔その人間性にグイグイ引き込まれました。

年間900高座。今日も7高座との、仕事の多さにびっくりしました。

取材の日、新潟での30人の聴衆の前に遠路を出かけて行く姿勢にその想いの強さが見えて、感心しました。

徹底した稽古、師匠に対する尊敬、敬意、そこから滲み出る素直さがこの人の強さだなぁと、とても教えられる事が多くありました。

古典を徹底的に学ぶ事でその応用が創作落語を磨くことに通じる。何事にも通じる基本の大切さを知らされました。

高座を終える毎に徹底的に反省し、その改善点を探っている姿に感動を覚えました。
又、その反省点を直ぐに実行に移してその事へのお客様の反応の変化から学び取りさらなる改善に向かう。

その日の演目はお客様の雰囲気を実際現場で確認して選びアレンジする。

微に入り細に入り繰り返される改善に胸を打たれました。

豊かな表情や声色、身のこなし、身体ひとつでこんなにも表現が出来るものなのか?
扇子と、手ぬぐいで。

 

決してお客様のせいにはしない。
お客様の反応が悪いのは全て自分のせいだ。
明快では、有るけれど本当に厳しい視点、「言い訳」の無い自己実現を目指す姿は筋金入りです。
潔く気持ちが良いです。

プラス発想、好転スパイラル。深夜のテレビに食い入るように集中したひと時でした。

大相撲の先場所で怪我をしながら試合に挑んで見事二敗しながら優勝した稀勢の里のインタビューで、記者が「今何がしたいですか?」との質問に「稽古です!」と、笑顔で答えている姿を思い出しました。

素晴らしいかぎりです。

ありがとうございました。

 

NHKプロフェッショナル仕事の流儀
の公式HPにて第320回 2017年4/10放送
【遠くを見ない、目の前を生きる 噺家(はなしか)・春風亭一之輔】の予告ムービーなどが閲覧できます。