大学、大学院の先生がたは何事についても熱心に研究なさいます。特に法政大学に関わる件については、決して譲りません。法政愛のかたまりです。
勿論私も、しかり、長男、長女、次男の嫁も法政出身、法政愛の塊、我が徳永家は法政一家です。
今回の箱根駅伝についても、イノマネの松本教授は法政のシード権獲得を予想していらっしゃいました。
以下、小川教授の許可を得て小川孔輔のウエブサイトから小川教授のブログをご掲載せさせていただきます。
小川先生、ありがとうございます。
ぜひ来年は皆さんご一緒に箱根駅伝での法政大学の優勝の応援をお願い致します。
驚異の躍進、法政大学8位シード権獲得(箱根駅伝2017年の結果から見えてくること)
大学院の松本先生が、12月の教授会が始まる前に、エントリー選手の持ちタイム表(1万メートル)を持ってきた。予選会は4位通過だったが、本戦で法政大学は大いに健闘する可能性がある。データは正直だ。松本さんの予測はぴたりと当たった。法政は復路8位に躍進、みごとにシード権を獲得した。
法政大学の大健闘は奇跡ではない。データが示すように、実力通りなのだ。1万メートルの持ちタイムが、大学の長距離で活躍できる「58分台」の選手がけっこうたくさんいるのだ。
飛びぬけて速い選手がいないので話題にならなかっただけで、予選会の順位(4位)を見ても、10人のランナーの平均タイムは立派なのだ。下馬評では、わが校は予選会の通過が危ぶまれていた。箱根の結果は、見ての通りだった。
2017年箱根駅伝の総合順位(タイム)と2016年のゴールタイムを比較すると、法政大学は来年(2018年)の箱根でがさらに上を狙えるところに来ていることがわかる。ネットに書き込まれていた「下馬評」とはちがって、法政大学の駅伝チームのシード権獲得は、フロックではないという分析の結果以上に、この先の希望的観測が予測できる。
二日間のレースは、TVで見ていると青山学院大学が圧勝したように見える。しかし、2016年との比較では、7区の選手のブレーキがあったにして、青学の優勝タイムは10分45秒ほど悪くなっている。安定はしているものの、選手の平均能力は明らかに落ちている。
2位(東洋)から4位(順天堂)までの上位三校、および6位(中央学院)と7位(日体大)もすべてタイムを落としている。9位の駒沢に至っては、12分13秒のタイムオーバーである。やや高めの気温を言い訳にはできない。
というのは、どの大学も大幅にタイムを落としている中で、5位の神奈川と8位の法政は、前年度からタイムを縮めているからである。昨年19位でシード落ちした法政に至っては、なんと15分16秒の記録短縮である。
この記録は、法政大学の駅伝史上ベストレコードのはずである。法政の駅伝チームが、一挙に15分以上の短縮を一年で達成したのである。ランナー当たり平均短縮時間では、1分30秒(距離平均は20KM+)。1万メールで換算すると、これは全員が45秒記録を伸ばしたことと同値である。
さらにうれしいことは、好タイムを出した選手は全員が1年生と2年生である。このことからも、来年の法政大学はかなり上位を狙えることはまちがいない。トップの青山学院大学に追いつくのは無理としても、2位の東洋大学とはわずか4分25秒差である。
わたしの予想(希望)では、3位に入着することも夢ではない。史上初の2位も全くない話でもない。
<参考> 2017年箱根駅伝上位チームのタイム
順位 チーム 2017年記録 2016年記録
1 青山学院大学 11:04:10 10:53:25
2 東洋大学 11:11:31 11:00:36
3 早稲田大学 11:12:26 11:07:54
4 順天堂大学 11:12:42 11:11:24
5 神奈川大学 11:14:59 11:20:07
6 中央学院大学 11:15:25 11:13:31
7 日本体育大学 11:15:39 11:11:32
8 法政大学 11:15:56 11:31:12
9 駒澤大学 11:16:13 11:04:00
10 東海大学 11:17:00 11:09:44
11 帝京大学 11:20:24 11:15:21