先日、東銀座にある歌舞伎座に出かけました。
俳優の香川照之さんこと、市川中車があんま役の1.「あんまと泥棒」、玉三郎が珍しい男役で、しらすで花魁を裁く役所、岩永左衛門を演じた2.「阿古屋」そして、玉三郎の新作歌舞伎舞踊3.「傾城雪吉原」と言う3つの演目でした。
よほどのご縁がないと、なかなか予約ができない特別な桟敷席で観覧する事が出来ました。
「西の桟敷席、1階の一番先頭」の席です。
西1の1、2番。このお席は扉を開けて入ると2人用の椅子が並んでいて、カンターテーブルには、お茶の用意、ポット、湯のみ茶碗が2つ、お盆に載せてが置いてありました。
演目の間、幕と幕の間に食べると言う「幕の内弁当」をご馳走になりました。
薄味でとても良い出汁で炊かれた煮物、彩りの豊かなお弁当は見た目にも美しくとても美味しいです。
すぐ目の前には、セリの廊下が通っており、ここを演者が通るのかと思うと本当に期待で、胸が高鳴ります。
公演中の録音、撮影は禁止されているので写メなので記録はできませんでしたが、それはそれは見事な舞台です。
緞帳は物凄く立派なもので。リクシルもスポンサーとして、提供していました。
特に、かねてより是非一度は見てみたいと思っていた玉三郎の舞は、その艶やかすぎる流し目の視線、身体の隅々まで神経が行き届いた細やかな流れるような指の動きに息を呑むばかりです。
あのような動きを見た事がありません。
滑らかで何かに触れているようで、宙に浮いている、しかし迷う事なく先へ先へと丁寧に波打つように流れて動きが止まりません。
超一流の日本の伝統の舞や、演目に心奪われました。
素晴らしい素敵な機会をいただき、感謝ばかりです。
又、この日は、香川照之さんのご子息の團子さんも交えて、中車と團子を囲む会の催しがありました。
その席にも及びいただきました。
團子さんは、中学3年生。
これからはあまり身長を伸ばさず、女形を演じていきたいと抱負を語っていらっしゃいました。
とても素敵な親子の姿に見惚れてしまいました。
野澤様、この様な素敵な機会をくださって心より感謝致します。
ありがとうございました。
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